今回は、お客様にリアブレーキローター・リアブレーキパッドをお持ち込みいただき、BMW X1のリアブレーキ一式交換を行った事例をご紹介します。ブレーキの効きと鳴きが気になってきたタイミングで、「車検前にしっかりリフレッシュしておきたい」とのご相談でした。

車両情報
| 車種 | BMW X1(F48型) |
| 年式 | F48型 2015〜2022年モデル |
| 作業内容 | リアブレーキローター・リアブレーキパッド交換(パーツ持ち込み) |
ご相談内容・気になっていた症状
お客様からは、次のようなご相談をいただきました。
- リア側のブレーキから時々「ゴー」という唸り音が出ることがある
- ローターの錆や段付きが気になるので、この機会にリフレッシュしたい
- 純正同等品を自分で用意したので、工賃のみで交換をお願いしたい

ブレーキの効きそのものに大きな不具合はありませんでしたが、ローター表面のサビ・段付きが進行しており、このタイミングでの交換がベストな状態と言えました。
ご提案した整備内容
- リアブレーキローター左右交換
- リアブレーキパッド左右交換
- キャリパー摺動部・スライドピンの清掃・グリスアップ
- 電動パーキングブレーキ(EPB)のサービスポジション設定・作動確認
パーツはすべてお客様の持ち込み品を使用し、当工場では取り付け作業と調整・最終チェックを担当しました。
作業の流れ
1. リアブレーキ分解・ローター取り外し
まずはテスターを使用して電動パーキングブレーキをサービスポジション(整備モード)に移行し、リアキャリパーを安全に分解できる状態にします。その後、キャリパー・キャリパーブラケットを取り外し、古いローターを取り外します。

2. 新品ローター・パッドの取付
ハブ面を清掃し、新品ローターを取り付けます。その後、キャリパーブラケットやスライドピンの摺動部を清掃・グリスアップし、新品パッドを組み付けます。
最後に規定トルクで各部を締め付け、左右とも同様の作業を行います。

3. テスターでEPB初期化・最終チェック
電動パーキングブレーキ車両では、作業後にテスターでの初期化・作動確認が必須です。専用診断機を用いて、パーキングブレーキの位置学習とエラーコードの有無をチェックし、問題がないことを確認して作業完了となります。

今回の料金・お預かり時間
| 作業内容 | リアブレーキローター・リアブレーキパッド交換(左右) |
| 作業時間 | 約1時間(ご予約状況により前後します) |
| 作業工賃(税込) | 20,000円 |
※今回はお客様によるパーツ持ち込みのため、上記金額は工賃のみとなります。部品の手配から当工場にお任せいただく場合は、パーツ代を含めたお見積もりをご案内いたします。
同じような症状でお困りの方へ
BMW X1をはじめ、最近のBMWは電動パーキングブレーキ装備車が増えており、従来のように手動でピストンを戻すだけの方法ではトラブルにつながる場合があります。専用テスターでのサービスポジション設定・初期化が必要になるため、DIYでの作業に不安がある方は、一度ご相談ください。
・リアからのブレーキ音が気になる
・ローターのサビや段付きが目立ってきた
・持ち込みパーツで交換したい
このようなお悩みがあれば、電話・LINE・WEBフォームからお気軽にお問い合わせください。
